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- 長谷川 英之
- 富山大学大学院理工学研究部
書誌事項
- タイトル別名
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- Enhancing effect of phase coherence factor for improvement of spatial resolution in ultrasonic imaging
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抄録
目的:空間分解能は超音波画質を決定づける重要な要素の1つである.本研究では,個々のトランスデューサ素子から受信した超音波エコーの位相分散を用いた撮像法について,さらに分解能を向上させるための検討を行った.方法:受信した超音波エコー信号の位相分散から取得した位相コヒーレンス因子(phase coherence factor: PCF)を用いる位相コヒーレンス撮像法は,近年提案されたものである.この手法では,遅延和(delay-and-sum: DAS)ビーム形成により取得したPCFを用いて超音波RF信号を重み付けすることによって空間分解能が向上する.本研究では,空間分解能をさらに向上させるための指数PCF,高調波PCFおよびガウスPCFを提案する.結果:ファントムを用いた実験により,本研究において新たに提案したPCF撮像法の空間分解能を評価した.ストリングファントムから得られたエコーの横方向振幅分布の半値全幅は,2.61 mm(DASのみ),1.46 mm(従来のPCF),0.48‐0.62 mm(提案したPCF)であった.結論:本研究で新たに提案したPCFは,従来のPCFに比べて良好な空間分解能を示した.また,提案したPCFは従来のPCFに比べ,一様散乱媒質からのエコーの描出能が高かった.
収録刊行物
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- 超音波医学
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超音波医学 45 (1), 47-55, 2018
公益社団法人 日本超音波医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205197906816
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- NII論文ID
- 130006315391
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- ISSN
- 18819311
- 13461176
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可