書誌事項
- タイトル別名
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- Dietary supplement use and health-related behavior in women
説明
成人女性264名を対象としてサプリメントの利用状況と保健行動に関してアンケート調査を実施した。サプリメントを現在利用している者は38%, 過去に利用していた者は40%, 利用経験がない者は22%であった。<BR> サプリメント利用の有無によって欠食状況, 共食状況, ファッションに関する意識に差は認められなかった。しかし, サプリメント利用者 (現在利用群および利用経験群) には, 食卓の雰囲気を重視する者が多く, エステティックサロンの利用経験者, ダイエット経験者が多かった。また, サプリメント利用者の多くは食事だけでは十分な栄養素が補給できないと考え, 「健康でいたい」 「栄養バランスを整えたい」 「きれいになりたい」 「体調が悪い」 という理由でサプリメントを利用していた。これらのことから, サプリメントの利用は積極的な行動力によって導かれている可能性が示唆された。<BR> 一方, サプリメントを現在利用している者では 「健康でいたい」 「栄養バランスを整えたい」 という利用理由が, サプリメントを過去に利用したことがある者よりも有意に多く, ファッション雑誌や洋服を毎月買っている者も多かった。また, サプリメントを利用している人を, サプリメントを現在利用している者は 「健康を考えている人」 と捉え, サプリメントを過去に利用していた者は 「流行に敏感な人」 と捉えている者が多かった。これらのことは, 実際の食生活状況よりも, 食事から必要な栄養素が補給できないという意識やサプリメントの摂取が健康的であるという意識によってサプリメントが利用されることを示唆している。すなわち, サプリメントの利用が, 健康に肯定的な行動であると考えることが, 継続的な利用につながると考えられた。
収録刊行物
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- 日本食生活学会誌
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日本食生活学会誌 18 (3), 288-294, 2007
日本食生活学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205198247936
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- NII論文ID
- 130004493747
- 130006955219
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- ISSN
- 18812368
- 13469770
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可