外陰部の超音波検査

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タイトル別名
  • Ultrasonic diagnosis of external genital organs

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抄録

外陰部の超音波検査には特有の困難がある.まず,プライベートパーツとも言われて,検者も被験者も,羞恥心がつきまとう.また,ドックなどでルーチンに行われるものではないので,正常所見を豊富に診る機会が限られる.したがって,経験・知識が不十分なうえに恥ずかしいので,さらに施行する機会が減る.その点を解消するには,系統だった知識と,精巣であれば健常側と丹念に比較することが重要となる.本稿では,外陰部,特に陰嚢内容の超音波検査の概説を行う.陰嚢内容腫大,急性陰嚢症,その他に分類し,シェーマを用いた概念的理解を促しながら,重要な所見と鑑別疾患に関して解説を行う.陰嚢内容腫大の項では,陰嚢水腫などの嚢胞性疾患と精巣腫瘍を中心に画像を提示する.急性陰嚢症の項では,精索捻転の診断と鑑別疾患の解説を行う.その他の項では,非触知精巣,外傷,その他の所見を提示する.

収録刊行物

  • 超音波医学

    超音波医学 44 (4), 345-352, 2017

    公益社団法人 日本超音波医学会

参考文献 (15)*注記

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