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- 佐藤 貞雄
- 神奈川歯科大学
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抄録
最近, 顎関節と咬合との関係を見直そうとする動きがみられる.それは, 咬合治療を行っている歯科医があまりにも顎関節の機能を考えていないことに対する反動かもしれない.顎関節は下顎頭蓋系の重要な運動器官であり, 咬合は顎口腔系の機能を左右する最も重要な要素である.元来, これらは, 神経筋機構によってコントロールされ, 咬合系からの感覚的入力によって筋活動が活性化され, 顎関節によってその運動が可能となっている, という関係にある.当然, 咬合の不正は顎関節の機能不全と密接に関連していると考えられるが, この咬合の不正と顎関節機能との関係をどのような観点からとらえるかによって, 多少意見の食い違いが発生する.本稿では, 将来, 歯科医学において課題とすべき点も含めて, 顎関節と咬合とをどのような視点からとらえるべきかについて解説した.
収録刊行物
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- 日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学
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日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学 20 (3), 338-344, 2000
THE ACADEMY OF CLINICAL DENTISTRY
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205199155840
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- NII論文ID
- 130004258752
- 50004270804
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- ISSN
- 18848230
- 13468111
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可