実践の語りから考察する救急外来における看護師のマネジメント能力 : A全次型救命救急センター救急看護師の語りから

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  • 実践の語りから考察する救急外来における看護師のマネジメント能力
  • ジッセン ノ カタリ カラ コウサツ スル キュウキュウ ガイライ ニ オケル カンゴシ ノ マネジメント ノウリョク : A ゼン ジガタ キュウメイ キュウキュウ センター キュウキュウ カンゴシ ノ カタリ カラ
  • A全次型救命救急センター救急看護師の語りから

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目的:救急外来における看護師のマネジメントに関わる実践の語りから、救急外来で必要とされる看護師のマネジ メント能力を明らかにする。 方法:救急外来で働く看護師を対象とし、「救急外来において診療を円滑に進める」ための看護実践に焦点をあて 半構成面接を行い、看護実践の語りを質的帰納的に分析した。 結果:A 全次型救命救急センターに勤務する看護師の中で、承諾が得られた救急外来専属勤務年数2 年以上の看護 師3 名(看護師経験平均10.3 年、救急外来経験平均4.0 年)に半構成面接を実施し、逐語録から意味・内容のある 文脈を抽出したところ〈人員配置〉〈患者の状態を自分で確認し把握する〉〈診療状況の把握と予測〉〈スタッフの 能力の把握〉〈トラブル・アクシデント回避〉〈関係性を築く〉〈スタッフ指導〉の7カテゴリが抽出された。 考察:抽出された7 カテゴリより、救急外来で働く看護師は医師、看護師の個々の専門性や習熟度を把握し、救急 外来全体の診療の進行状況に応じて適切な医師・看護師を配置する《人・物・時間・環境・情報の調整力》が必要 であることが明らかとなった。また、その調整を支えるものとして、患者の《緊急度・重症度の判断力と今後起こ りうる事態を見通す予測力》の必要性と、意図的に協働的なチームの形成を目指し働きかけを行い、配属されて間 もないスタッフに対し実践の中で習熟度を徐々に高めていく《協働的なチーム構築力》の必要性が示唆された。

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