Virtual Reality (VR) 技術を用いた失語症者の 総合的認知機能検査の開発

  • 小嶌 麻木
    医療法人友紘会西大和リハビリテーション病院 リハビリテーション部
  • 岡橋 さやか
    京都大学大学院 医学研究科 人間健康科学系専攻
  • 羅 志偉
    神戸大学大学院 システム情報学研究科 計算科学専攻
  • 長野 明紀
    立命館大学 スポーツ健康科学部
  • 酒井 弘美
    東京工科大学 医療保健学部 作業療法学科
  • 関 啓子
    神戸大学大学院 保健学研究科 リハビリテーション科学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Development of a Virtual Reality-based Comprehensive Cognitive Functions Test for People with Aphasia

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説明

<p>  失語症者の日常生活における包括的な認知機能の評価用として, Virtual Reality 技術を用いた Virtual Shopping Test-easy version ( VST-e) を開発し, 失語症者への適用および妥当性と信頼性を検討した。 VST-e において被験者は, 買い物内容を暗記した後, PC 画面のタッチパネル操作により仮想の商店街でなるべく速くかつ正確に買い物課題を行った。失語症者, 健常者各 20 名を対象に施行した結果, 失語症群は健常群より有意に買い物リスト参照回数と方向転換回数が多く, 所要時間が長かった。また, 失語症群の VST-e 成績は言語機能, 知的機能, 注意, 遂行機能との相関を認め, 内部一貫性に関する Cronbach の α は 0.62 であった。したがって, VST-e は言語機能の影響を受けるが, 基準関連妥当性と信頼性を有し, 失語症者の総合的認知機能検査として有用であることが示唆された。</p>

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