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- 森本 真一郎
- ゆう動物病院
書誌事項
- タイトル別名
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- Successful Management Using Conservative Resection with the Advancement Flap Method for a Large Trichoepithelioma on the Cauda in a Cat
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説明
12歳5カ月の避妊済み雑種猫の尾部に,直径8×10 cmの楕円体で尾の全周の約60%を占める腫瘤を認めた。腫瘤は下床に固着せず,超音波検査でその境界は明瞭であった。X線検査で尾椎に異常を認め無かった。腫瘤は一部が自壊し,同部からは血液の混在する膿汁の分泌を認めた。分泌物の真菌・細菌培養検査は陰性であった。細胞診にて角化物と共に良性上皮性(毛包性)腫瘍を疑う細胞が検出された。尾の温存を最優先に考え,腫瘤基部の皮膚を剥離するように腫瘤を切除後,尾の皮膚欠損部に前進皮弁にて形成術を行った。一部は湿潤療法による二次癒合とした。病理組織学的検査により腫瘤は毛包上皮腫と診断された。術部は完全に収縮し発毛,1年半経過後も再発は認められていない。<br>
収録刊行物
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- 獣医臨床皮膚科
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獣医臨床皮膚科 17 (2), 95-98, 2011
日本獣医皮膚科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205203451648
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- NII論文ID
- 130004494302
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- ISSN
- 18812236
- 13476416
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可