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- 前田 キヨ子
- 音楽コミュニケーションスタジオ主宰,音楽療法士
書誌事項
- タイトル別名
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- Effects Produced by Music Therapy for Aphasia and Dementia
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説明
失語症者と認知症者に対して,音楽によるアプローチとコミュニケーションの実践から,しばしば両者の反応には明らかな違いがみられた。 脳血管障害の後遺症による身体機能の障害を有し,言語による他者とのコミュニケーションが難しい失語症者は,家族やリハビリスタッフ以外の人間関係を築くことが難しい。 多くの施設ではアルツハイマー病などの認知症と同じように対応するために,失語症者の持てる理解力・判断力を十分に生かしていない現状がある。 私は20 年前から能力の維持・改善や言語機能の回復を目的として,音楽活動を続けてきた。 言語リハビリ教室に参加している本人とその家族の例から,他者との交流が難しい失語症者に対して心のケアと認知機能の回復を目的とした音楽療法を行い改善が認められたのでその実践報告を検討した。 歌唱・音楽演奏による自信が,発声・発話・発語・ストレスの発散効果と人間関係の構築および地域交流への参加を可能にした症例から検討した。
収録刊行物
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- 高次脳機能研究 (旧 失語症研究)
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高次脳機能研究 (旧 失語症研究) 34 (2), 212-217, 2014-06-30
一般社団法人 日本高次脳機能学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205204792448
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- NII論文ID
- 130005085447
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- ISSN
- 18806554
- 13484818
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可