電子メールを用いた生活習慣改善のための保健指導のあり方

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タイトル別名
  • A Study on Practicable and Effective E-mail-based Intervention Methods for Improving Lifestyles

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説明

目的:電子メールを用いた生活習慣改善のための保健指導を行い,その過程と成果を分析することにより実用的で有効な保健指導方法を検討したので報告する.方法:研究対象はA企業B病院で人間ドックを受けた40〜59歳の男性勤労者14名とした.保健指導は非喫煙者に食事・運動・睡眠・節酒,喫煙者に禁煙を指導し,人間ドック時の面接指導とその後12週間の電子メールによる指導を行った.電子メールによる指導過程で,メールの送信に要した時間や必要な環境・設備,困難であったこと等を記録した.この記録と電子メールの記載内容を分析し,メール送付回数,指導内容作成に要した時間,指導目的・内容,および実施に必要な条件を明らかにした.結果・考察:喫煙者1名を除く13名が指導を終了し,生活習慣や検査結果に改善がみられた.メール送付回数や指導内容作成に要した時間は個々に異なり,指導内容にはカウンセリング的な関わりが含まれていた.このことから有効性を高めるためには,対象者の状況に合わせた指導回数や指導内容が必要と考えられた.面接は対象者の個別性を理解するために重要であり,その有効性が示唆された.設備・技術面の条件から実用性を高める方法として,対象者が特別な技術の習得やソフトウェアの購入をしなくても保健指導に参加できることが必要と考えられた.さらに,指導頻度が高い指導内容をあらかじめ指導媒体として作成しておくことにより,効率があがると考えられた.

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