ドブガイ類の幼生の宿主となるヌマチチブとウキゴリの記録

書誌事項

タイトル別名
  • Record of Two New Host Species, <i>Tridentiger brevispinis </i>and <i>Gymnogobius urotaenia</i>, for the Glochidia of the Freshwater Unionid Mussel <i>Anodonta </i>“<i>woodiana</i>”
  • Record of two new host species, Tridentiger brevispinis and Gymnogobius urotaenia, for the Glochidia of the freshwater unionid mussel Anodonta "woodiana"

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神奈川県中央部を流れる相模川の河川敷内の池に生息するドブガイ類のグロキディウム幼生の宿主となる魚種を調べるために,生息地においてグロキディウムの寄生を受けていると想定される4魚種(ヌマチチブ,ウキゴリ,ドジョウ,シマドジョウ)を採集し,実験水槽内で継続飼育して,魚体から離脱してきた幼生を観察,計数したところ,ヌマチチブとウキゴリの2種より,変態を終了させた稚貝が得られた。当実験における全離脱数に占める稚貝の出現率はヌマチチブで65.1%,ウキゴリで71.4%であった。試供魚の個体数の少なさや自然下での幼生の寄生状況などの不確定要素があるため正確な変態成功率は再考の余地があるものの,当地には従来ドブガイ類の宿主として知られるヨシノボリ類などがほとんど生息しないため,これら2魚種が当地のドブガイ類にとって重要な宿主として機能している可能性が示唆された。

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