健診受診者における運動の行動変容ステージと生活習慣,健診結果およびQOLとの関連

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タイトル別名
  • Relation of the Stages of Change for Exercise Behaviors, Health Behaviors, Health Check-up Results and QOL in Health Check-up Participants
  • ケンシン ジュシンシャ ニ オケル ウンドウ ノ コウドウ ヘンヨウ ステージ ト セイカツ シュウカン ケンシン ケッカ オヨビ QOL ト ノ カンレン

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抄録

目的:健診受診者における運動の行動変容ステージとその関連要因を,生活習慣,健診結果およびQOLに焦点を当てて明らかにする.方法:対象者は,北海道A町の2006年度集団健康診査を受診した20〜64歳,396人のうち,自記式質問紙に回答可能で研究参加に同意した人とした.データ項目は,運動の行動変容ステージ,属性,保健事業の利用,生活習慣,健診結果,SF-36とした.自記式質問紙と健診結果からデータを収集した.χ2検定,一元配置分析,Kruskal-Wallisの検定および共分散分析にて検定した.本研究は倫理委員会の了承を得て実施し,プライバシーの保護に努めた.結果:363人が回答し(有効回答率:91.7%),平均年齢50.2歳,72.5%(263人)が女性だった.運動の行動変容ステージは,無関心期54.0%,関心期15.7%,準備期7.2%,実行期6.9%,維持期16.3%だった.無関心期で男性が多く,実行期・維持期で年齢が高いなどの結果から,性別に年齢を共変数として共分散分析にて解析したところ,行動変容ステージ別に生活習慣,健診結果には有意な差はみられなかった.女性のみにSF-36との関連がみられ,関心期・準備期で実行期・維持期よりも8下位尺度中6下位尺度の得点が有意に低かった.考察:行動変容ステージとその関連要因の把握は,個人への特定保健指導時および,特定健診・特定保健指導の計画と評価時への活用可能性が示唆された.

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