ニューカレドニアからツノオリイレ亜科とパイプヨウラク亜科の2新種の記載,および<i>Litozamia</i>属と<i>Siphonochelus</i>属についてのコメント

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タイトル別名
  • Description of Two New Species of Trophoninae <i>s.l.</i> and Typhinae (Gastropoda: Muricidae) from New Caledonia and Comments on <i>Litozamia</i> Iredale, 1929 and <i>Siphonochelus</i> Jousseaume, 1880
  • Description of Two New Species of Trophoninae s.l. and Typhinae (Gastropoda: Muricidae) from New Caledonia and Comments on Litozamia Iredale, 1929 and Siphonochelus Jousseaume, 1880

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抄録

ニューカレドニアからLitozamia acares n. sp. とSiphonochelusTrubatsawolffi n. sp.を新種として記載した。Litozamia acares n. sp.については,この属として初めて歯舌と蓋についても図示し,形態を記載した。近年,ツノオリイレ亜科は2つの異なるグループからなる多系統群であることが示されているが,形態的に区別は困難であり,Litozamia属については分子データによる裏付けがないため,仮にツノオリイレ亜科に含めた。この属には従来5種類が知られていたが,T. rudolphi(Brazier, 1895)の異名とされていたL. longior(Verco, 1909)は原殻の形態などから有効な種であることを認め,本新種と合わせて7種となった。一方,Siphonochelus属については,属内の種の詳しい検討の結果,Trubatsa亜属を有効なタクソンと認め,さらに近年の研究者によってこの亜属の異名とされていたChoreotyphis亜属もTyphinapavlova Iredale, 1936単一種を含む有効な亜属とみなした。

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