藻体内食─新しい摂餌様式

  • 平野 弥生
    Department of Biology, Graduate School of Science, Chiba University
  • C. D. Trowbridge
    Oregon Institute of Marine Biology, University of Oregon
  • 平野 義明
    Department of Biology, Graduate School of Science, Chiba University Marine Biosystems Research Center, Chiba University

書誌事項

タイトル別名
  • Endophytophagy ― a Remarkable Feeding Mode

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抄録

餌海藻の細胞内に入り,内側から摂餌を行う嚢舌目ウミウシが少なくとも3種,沖縄に生息している。すべてアリモウミウシ属 Ercolaniaに分類され,1種はオーストラリアやグアムから報告されているE. kencolesi Grzymbowski et al., 2007と同定されたが,他の2種は未記載種であると思われる。これら3種には,海藻の細胞内に侵入するための独特な穴開け行動が共通して見られ,藻体内食は固有の行動適応を伴う新しい摂餌様式と見なすことができる。

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