人為的撹乱が及ぼす希少種のダイナミクスへの影響(<特集>環境影響評価に関する保全生態学からの提案:ツールとしての数理モデルをアセスにどう取り込むか)
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- 佐藤 一憲
- 静岡大学工学部システム工学科
書誌事項
- タイトル別名
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- The effect of habitat destruction on population dynamics of rare species
- 人為的撹乱が及ぼす希少種のダイナミクスへの影響
- ジンイテキ カクラン ガ オヨボス キショウシュ ノ ダイナミクス エ ノ エイキョウ
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説明
希少種が生息している場所で事業を計画する場合に,保護すべき生物種の生態学的な特性を十分に検討するとともに,それらを取り巻く生態系全体を視野に入れたアセスメントが不可欠である.物理的な環境だけを問題にする場合でも,現在その生物が生息している場所だけでなく,隣接した生息適地も含めて考える必要がある.さらに,他の生物との間にどのような相互作用があるのかを調べることも重要である.このとき,実際に実験をおこなって調べることが困難な場合には,数理モデルによる解析手段が有効である.単純化されたモデルであっても,生態学的に本質的な特徴をつかんだものであれば,定性的に正しい議論がおこなえるはずである.ここでは,集団が1種または2種から構成される極めて単純なメタ個体群動態モデルを使って絶滅確率を計算し,生息個体数が小さい生物種への人為的撹乱の影響を評価する.
収録刊行物
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- 保全生態学研究
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保全生態学研究 4 (2), 125-133, 1999
一般社団法人 日本生態学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205208535296
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- NII論文ID
- 110007643277
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- NII書誌ID
- AA11857952
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- ISSN
- 24241431
- 13424327
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- NDL書誌ID
- 4930429
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可