• 薬師寺 博
    独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所ブドウ・カキ研究拠点
  • 上野 俊人
    独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所ブドウ・カキ研究拠点
  • 東 暁史
    独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所ブドウ・カキ研究拠点
  • 児下 佳子
    独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所ブドウ・カキ研究拠点

書誌事項

タイトル別名
  • New Labor-Saving Cutting Tool for Grapevine Flower Thinning
  • シンキ ドウグ オ リヨウシタ ブドウ カスイ セイケイ ノ ショウリョクカ

この論文をさがす

抄録

ブドウ花穂整形の省力・軽労化を図るために,簡便な操作で短時間に花穂整形を可能にする道具(花穂整形器)を考案した.花穂整形器は,指示板中央部の両面に半円形の刃と指輪を取り付けた手のひらサイズの道具である.半円形の刃の間に穂軸を挟み,連結板で左右の支持板を固定した後,本体を上下に動かすことによって所定の支梗を切除できた.開花始期に対照区(ハサミ)と試作器による花穂整形の処理時間を比較した結果,‘安芸クイーン’および‘巨峰’無核栽培用の花穂整形において,作業時間を対照区の24~39%に短縮できた.また,‘巨峰’有核栽培用の花穂整形では作業時間を対照区の約35%に短縮できた.処理後の穂軸に大きな傷跡は残らず,果実品質にも影響は認められなかった.これらの結果から,花穂整形器を利用することによって,ブドウ無核・有核栽培用の花穂整形を慣行通りに行えるとともに省力・軽労化できることを示せた.<br>

収録刊行物

  • 園芸学研究

    園芸学研究 7 (1), 81-86, 2008

    一般社団法人 園芸学会

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (18)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ