ニホンナシ‘あきづき’と‘王秋’に発生するコルク状果肉障害の特徴

  • 羽山 裕子
    国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構果樹茶業研究部門
  • 三谷 宣仁
    国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構果樹茶業研究部門
  • 山根 崇嘉
    国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構果樹茶業研究部門
  • 井上 博道
    国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構果樹茶業研究部門
  • 草塲 新之助
    国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構果樹茶業研究部門

書誌事項

タイトル別名
  • Characteristics of Cork Spot Like Disorder in Japanese Pear ‘Akizuki’ and ‘Oushuu’
  • ニホンナシ'アキズキ'ト'オウ アキ'ニ ハッセイ スル コルクジョウ カニク ショウガイ ノ トクチョウ

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抄録

<p>ニホンナシ ‘あきづき’ および ‘王秋’ の果実に生じるコルク状果肉障害の発生状況について,果実を5 mm厚に薄くスライスして詳細に調査を行い,成熟期や果実品質との関係を解析するとともに,GA処理の影響について調査した.両品種ともにコルクの発生が認められ,‘あきづき’は成熟の遅い果実に発生が多かった.本試験では,‘王秋’は‘あきづき’ほど成熟時期による違いは明確ではなかった.一方,両品種ともに果実重の大きい果実で発生が多く,特に‘あきづき’では大きい果実ほどコルクの個数が増加し,大きいコルクの発生も多くなった.コルクの発生位置は,果実全体に分布していたが,赤道面よりややこうあ部側に最も多く観察された.GA処理は,両品種ともにコルクの発生個数を有意に増加させ,障害程度を重症化させた.ただし,コルクの発生果率には影響を及ぼさなかった.</p>

収録刊行物

  • 園芸学研究

    園芸学研究 16 (1), 79-87, 2017

    一般社団法人 園芸学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (2)*注記

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