夏秋トマト雨よけ栽培における放射状裂果の発生に及ぼす着果制限,果房被覆および二酸化炭素施用の影響

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タイトル別名
  • Effects of Fruit Thinning, Covering of the Fruit Truss and CO2 Enrichment on Radial Fruit Cracking in Tomato Production under Rain Shelter in Cool Uplands
  • ナツアキ トマト アマヨケ サイバイ ニ オケル ホウシャジョウ レッカ ノ ハッセイ ニ オヨボス チャッカ セイゲン カボウ ヒフク オヨビ ニサンカ タンソ シヨウ ノ エイキョウ

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抄録

夏秋トマト雨よけ栽培において,放射状裂果の発生は,経済的損失をもたらす重大な要因となっている.放射状裂果の発生要因を明らかにするため,摘果および二酸化炭素施用処理によってシンク強度やソース強度を調整し,光合成産物の転流,分配の影響について検討するとともに,果房被覆処理によって果実表皮への日射の影響について検討した.放射状裂果の発生は,摘果や二酸化炭素施用によって増加し,果房被覆によって減少した.2004年の時期別の放射状裂果の割合は,8月下旬と10月下旬に明らかに上昇し,その時期の収穫果実は重かった.これらの結果から,放射状裂果の発生には,葉(ソース)から果実(シンク)への光合成産物の転流,分配が促進されることによる過度の果実肥大と果実に対する日射が大きく関与していると推察された.さらに,放射状裂果発生とコルク層の発達の間には関連性が示唆された.<br>

収録刊行物

  • 園芸学研究

    園芸学研究 8 (1), 27-33, 2009

    一般社団法人 園芸学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (22)*注記

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