日本の温暖地に自生する<i>Actinidia</i>属植物に見いだした両性形質と自家結実性の検証

DOI 日本農学文献記事索引 Web Site Web Site 被引用文献1件 参考文献15件

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タイトル別名
  • Identification of Hermaphroditism and Self-fruitfulness in the Wild <i>Actinidia</i> Found in Warm Region of Japan
  • 日本の温暖地に自生するActinidia属植物に見いだした両性形質と自家結実性の検証
  • ニホン ノ オンダンチ ニ ジセイ スル Actinidiaゾク ショクブツ ニ ミイダシタ リョウセイ ケイシツ ト ジカ ケツジツセイ ノ ケンショウ
  • Identification of Hermaphroditism and Self-fruitfulness in the Wild Actinidia Found in Warm Region of Japan

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抄録

九州東部のActinidia rufa（シマサルナシ）が分布する太平洋沿岸の温暖地において収集したActinidia四倍体自生個体の花と果実の形態および生殖形質を調査した．果皮色や皮目などの形態的特徴はA. rufaと似通っていたが，花弁の数，がく片の色や毛じ，果形などには明瞭な相違があった．四倍体自生個体はいずれも形態上両性花のみを着生した．これらの両性花から採取した花粉は，いずれも稔性を有し，個体ごとの平均発芽率は40～61％であった．自家受粉後，花粉管は雌ずい内で正常に伸長し，97％以上が結実した．自家結実した果実は正常に発達した種子を含み，これらの種子は81％以上の高率で発芽した．四倍体自生個体とA. chinensisキウイフルーツの四倍品種との交配により結実がみられ，正常に発達した種子が得られた．さらに，これらの種子は65～92％が発芽した．以上の結果から，四倍体自生個体が機能的な両全性で，自家結実性を有することが明らかとなり，育種素材としての活用の可能性が示唆された．<br>

収録刊行物

  • 園芸学研究

    園芸学研究 12 (4), 361-366, 2013

    一般社団法人　園芸学会

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