トルコギキョウの秋冬出し作型における遠赤色光電球形蛍光ランプを利用した日長延長による開花促進

書誌事項

タイトル別名
  • Acceleration of Flowering of Eustoma grandiflorum in Early Winter by Day-extension Treatments with Far-red Rich Bulb-type Fluorescent Lamps
  • トルコギキョウ ノ アキ フユ ダシ サクガタ ニ オケル エンセキショクコウ デンキュウケイ ケイコウ ランプ オ リヨウ シタ ニッチョウ エンチョウ ニ ヨル カイカ ソクシン

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抄録

定植直後から8月末までの短日処理と生育中期の9月中旬以降の長日処理を組み合わせて,寒冷地に適したトルコギキョウの秋冬出し作型における遠赤色光電球形蛍光ランプを利用した日長延長による開花促進の影響を検討した.光源として,市販の白熱電球と赤色光を多く含む電球形蛍光ランプに加えて,遠赤色光を多く含む電球形蛍光ランプを試作して用いた.その結果,遠赤色光を多く含む電球形蛍光ランプを使用すると,白熱電球を使用した場合と同様に,赤色光を多く含む電球形蛍光ランプを使用した場合や自然日長と比較して,開花と花蕾の発達が促進され,商品花数が多くなって,切り花品質が向上した.遠赤色光の照射光量が0.7 μmol・m−2・s1以上では,第2花および第2花の腋芽から発生する側枝の花蕾の発達と開花が促進された.また,12時間日長や16時間日長と比較して終夜照明により開花は促進され,商品花数が多くなった.これらのことから,寒冷地におけるトルコギキョウの秋冬出し作型においては,生育中期から0.7 μmol・m−2・s1以上の遠赤色光を多く含む光源を用いて,日長延長による長日処理を行うと,商品性の高い切り花生産が可能であること,その効果は終夜照明においてもっとも大きいことが示された.<br>

収録刊行物

  • 園芸学研究

    園芸学研究 8 (3), 327-334, 2009

    一般社団法人 園芸学会

被引用文献 (11)*注記

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参考文献 (30)*注記

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