ブドウ ‘ルビーロマン’ における開花期の裂果および果皮ひび割れ症状軽減技術
書誌事項
- タイトル別名
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- Technique in Flowering Period for Reducing Berry Cracking and Pericarp Cracking Symptom of ‘Ruby-Roman’ Grape
- ブドウ'ルビーロマン'ニ オケル カイカキ ノ レッカ オヨビ カヒ ヒビワレ ショウジョウ ケイゲン ギジュツ
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抄録
<p>ブドウ‘ルビーロマン’における花冠取り器による花かすの除去およびジベレリン処理方法が裂果発生に及ぼす影響を検討した.満開日に子房から花冠を完全に取り除いた処理区のさび果および裂果の発生率は無処理区に比べて明らかに低かった.花冠を取り除く程度は,完全に取り除いた処理区と花冠取り器を10往復程度使用し花冠を取り除く処理区でさび果および裂果の発生率に差が認められなかった.このことから,花冠取り器を10往復程度使用し花冠を取り除く省力的な方法により裂果発生を十分に軽減できると考えられた.</p><p>一方,ジベレリン処理方法による裂果発生の関係を検討した結果,裂果の発生を軽減する効果は判然としなかった.しかし, ‘ルビーロマン’ の生産上問題となっている果皮ひび割れ症状については,ジベレリン2回処理法における第2回ジベレリン処理時期が早い処理区は,遅い処理区に比べて果皮ひび割れ症状の発生率が明らかに低かった.また,ジベレリン1回処理法の果皮ひび割れ症状の発生率はジベレリン2回処理法に比べて明らかに低かった.</p><p>これらの結果から, ‘ルビーロマン’における花冠取り器による花かすの除去は裂果の軽減に有効であること,ジベレリン1回処理法は果皮ひび割れ症状が軽減できることが明らかとなった.</p>
収録刊行物
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- 園芸学研究
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園芸学研究 17 (1), 27-32, 2018
一般社団法人 園芸学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205210978048
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- NII論文ID
- 130006594557
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- NII書誌ID
- AA11608561
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- ISSN
- 18803571
- 13472658
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- NDL書誌ID
- 028793688
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可