冬季夜温の違いがスプレーカーネーションの開花,収量,切り花品質に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of Winter Night Temperature on the Flowering, Yield and Quality of Cut Flowers in Spray-type Carnation (Dianthus caryophyllus L.) Cultivars
  • トウキヤオン ノ チガイ ガ スプレーカーネーション ノ カイカ シュウリョウ キリバナ ヒンシツ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

スプレーカーネーション(Dianthus Caryophyllus L.)‘ライトピンクバーバラ(LPB)’と‘チェリーテッシノ(CT)’を冬季夜温5,10,15および20℃で栽培し,生育,収量および切り花品質を調査した.両品種とも夜温が高いほど2次摘心側枝の伸長速度が早いが,切り花長は夜温5℃が最も長くなった.両品種とも夜温が高くなるほど到花日数が短縮し,採花本数が増加した.切り花品質については,夜温5℃で2次花らい数の増加などの悪影響が認められた.また‘LPB’の花色は夜温の影響が少なく安定していたが,‘CT’は花色,花弁外縁部の白色覆輪面積ともに夜温の影響を受けて変動した.すなわち,夜温5℃では‘CT’の覆輪面積が広く明瞭であったが,夜温が高いほど赤色が濃くなり白色覆輪が不鮮明となった.これらのことから,生産性と切り花品質の両立の観点から,‘LPB’,‘CT’ともに10~15℃が好適な冬季夜温の範囲と推察された.<br>

収録刊行物

  • 園芸学研究

    園芸学研究 9 (3), 325-332, 2010

    一般社団法人 園芸学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (5)*注記

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