ブドウ’安芸クイーン’の着色実態および環状はく皮と着果量の軽減による着色改善

  • 山根 崇嘉
    広島県立総合技術研究所農業技術センター果樹研究部
  • 加藤 淳子
    広島県立総合技術研究所農業技術センター果樹研究部
  • 柴山 勝利
    広島県立総合技術研究所農業技術センター果樹研究部

書誌事項

タイトル別名
  • Coloration of 'Aki Queen' Grapes in Different Produciton Areas and Improvement of Coloration by Girdling and Cluster Thinning
  • ブドウ アキ クイーン ノ チャクショク ジッタイ オヨビ カンジョウ ハクヒ ト チャッカリョウ ノ ケイゲン ニ ヨル チャクショク カイゼン

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抄録

広島県内各地における‘安芸クイーン’の着色実態と気温との関係を明らかにするため,栽培条件の異なる7園について,ブドウ‘安芸クイーン’の着色実態を2001年に調査した.また,2005年に栽培条件の異なる着色不良園3園において環状はく皮処理および着果量の軽減による着色改善を試みた.着色は園地により大きく異なり,カラーチャート値(0~5段階)で0.2~4.5となった.樹齢や栽培方法が異なったにもかかわらず,着色と糖度および着色開始後8~21日における20~25℃に遭遇した時間との間に有意な正の相関が認められた.また,高温条件下でも着果量を減らし,環状はく皮処理することにより,着色および糖度が向上したが,新梢生育の旺盛な園では,着色改善効果が小さく,気温や糖度以外にも着色阻害要因があることが示唆された.<br>

収録刊行物

  • 園芸学研究

    園芸学研究 6 (3), 441-447, 2007

    一般社団法人 園芸学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (38)*注記

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