イチゴの促成栽培における主茎腋芽の発達に及ぼす定植後の温度および施肥量の影響

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of Temperature and Amount of Fertilizer Applied after Transplanting on the Development of Axillary Buds on Primary Crowns in Strawberry Forcing Culture
  • イチゴ ノ ソクセイ サイバイ ニ オケル シュケイ エキガ ノ ハッタツ ニ オヨボス テイショクゴ ノ オンド オヨビ セヒリョウ ノ エイキョウ

この論文をさがす

抄録

代表的な促成栽培用品種である‘とちおとめ’,‘女峰’および‘とよのか’を用いて,主茎腋芽の発達に及ぼす定植後の温度と施肥量の影響を検討した.植物体は温度条件と施肥量を各2段階に変え,これらを組み合わせた4条件下で栽培した.頂花房直下の腋芽を第1節腋芽とし,第4節までの腋芽のタイプを定植後52日目に調べた.腋芽は休眠芽,一次側枝,ランナーに分類した.3品種とも第1節腋芽はすべて一次側枝に発達した.いずれの品種でも第3,4節の腋芽は低温下では休眠芽となるものが多かったが,高温下ではランナーとなるものが増加した.‘とちおとめ’,‘女峰’では施肥量が増えると休眠芽の割合が減少したが,‘とよのか’では施肥量の影響は小さかった.第2節では,休眠芽の割合は低く,高温下でランナーの割合が増加した.施肥量が増えると,‘とちおとめ’では一次側枝の割合が増加したが,他の2品種では一次側枝の割合はほとんど変化しなかった.以上の結果は,第2節の腋芽の発達を調節するため,品種によって温度や施肥条件を変える必要があることを示唆している.<br>

収録刊行物

  • 園芸学研究

    園芸学研究 6 (3), 431-434, 2007

    一般社団法人 園芸学会

参考文献 (22)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ