高温条件下におけるジオシンセティッククレイライナーの遮水性

書誌事項

タイトル別名
  • BARRIER PERFORMANCE OF GCLs AT HIGH TEMPERATURE
  • コウオン ジョウケン カ ニ オケル ジオシンセティッククレイライナー ノ シャスイセイ

この論文をさがす

抄録

廃棄物の化学・微生物反応熱により,廃棄物最終処分場の最深部では60 ℃ 前後の高温条件下になる場合がある。こうした高い温度条件下では,遮水層(ジオシンセティックス)からの漏洩量の増加が懸念される。遮水層の遮水性能に及ぼす温度条件の影響を評価するために,これまで,温度勾配をつけたカラム実験によりジオシンセティックスの乾燥や劣化,乾燥した基盤土の水分分布などが評価されてきた。しかしながら,これらに追随して増加する漏洩量を定量的に評価した研究例は少ない。<br> 本研究では,ジオシンセティッククレイライナー(GCL)を対象に,透水溶液として20 ℃ または60 ℃ の塩化ナトリウム溶液を用いたカラム実験を行った。実際の処分場底部遮水工(基盤土+ GCL)を摸擬した。基盤土の土中温度と圧力水頭をモニタリングしながら,GCL から漏洩する塩化ナトリウムの水量を計測し,GCL の見かけの透水係数を算出した。60 ℃ におけるGCL の見かけの透水係数は約3.2 × 10-7 cm / s であり,20 ℃ の場合に比べて7 倍程度高い値を示した。

収録刊行物

参考文献 (6)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ