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- 山口 正寛
- 神戸大学大学院総合人間科学研究科
書誌事項
- タイトル別名
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- Development of Attachment Function Scale (AFS)
- アイチャク キノウ シャクド Attachment Function Scale サクセイ ノ ココロミ
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抄録
本研究の目的は,愛着理論における愛着機能に焦点を当てた,愛着機能尺度(Attachment-Function Scale; AFS)を作成することである。AFSは,「安全基地」,「安全な避難所」,「近接性の維持」を下位概念と設定し,全15項目からなる尺度を構成した。本尺度を大学生246名に実施し,探索的因子分析をしたところ,上記の3因子が抽出され,確証的因子分析においても高い適合度が示された。また,α係数においても高い信頼性が示された。相関分析の結果から,愛着尺度であるECR-GOとの関連が示され,孤独感や絶望感とも負の相関が示された。これらの結果から,AFSは,内的作業モデルにおける「自己モデル」と「他者モデル」,および社会的適応性と関連する尺度であると考えられた。したがって,AFSは愛着理論における愛着機能を測定する尺度であると考えられ,AFSの信頼性と妥当性の一部が確認された。
収録刊行物
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- パーソナリティ研究
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パーソナリティ研究 17 (2), 157-167, 2009
日本パーソナリティ心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205213407872
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- NII論文ID
- 130000103688
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- NII書誌ID
- AA11873802
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- ISSN
- 13496174
- 13488406
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- NDL書誌ID
- 10233350
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可