男性ホルモン除去療法（ＡＤＴ）中の前立腺癌患者に対するレジスタンストレーニングの効果

DOI Web Site Web Site 参考文献25件
  • 山谷 金光
    鷹揚郷腎研究所
  • 鈴木 克彦
    早稲田大学人間科学学術院 早稲田大学先端科学・健康医療融合研究機構
  • 野坂 和則
    School of Exercise, Biomedical and Health Sciences, Edith Cowan University, Joondalup, Australia
  • 小川 貴志子
    早稲田大学人間科学学術院
  • 奥津 光晴
    早稲田大学先端科学・健康医療融合研究機構
  • Galvão Daniel A
    School of Exercise, Biomedical and Health Sciences, Edith Cowan University, Joondalup, Australia
  • Peake Jonathan
    School of Human Movement Studies, University of Queensland, Brisbane, Australia
  • Newton Robert U
    School of Exercise, Biomedical and Health Sciences, Edith Cowan University, Joondalup, Australia

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of Resistance Training on Prostate Cancer Patients Receiving Androgen Deprivation Therapy
  • ダンセイ ホルモン ジョキョ リョウホウ ADT チュウ ノ ゼンリツセン ガン カンジャ ニ タイスル レジスタンス トレーニング ノ コウカ

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抄録

前立腺癌には男性ホルモン除去療法 (ADT) が有効であるが，疲労感，筋力低下，脂肪蓄積，骨量低下，ADL および QOL の低下など副作用が問題となっている．本研究では ADT 中の前立腺癌患者に対してレジスタンストレーニングを実施し，生化学検査および腫瘍マーカー等の推移から，その有効性と安全性につき検討した．<br> 転移を有していない患者 10 名（年齢 59–82 歳）を対象とし，12 種目の全身の筋力トレーニングを 20 週間実施した．トレーニング開始前後に，体力，筋機能，骨密度，生化学検査，腫瘍マーカー，ホルモン，サイトカインの血中濃度等を測定した．<br> その結果，各腫瘍マーカーは変化しなかったが，筋力及び筋持久力は有意に上昇し，血中インスリン濃度は低下した．<br> 結論として，レジスタンストレーニングは ADT の副作用を軽減させ，安全に実施でき，インスリン抵抗性を改善する可能性が示され，ADL および QOL も改善し，有用と考えられた．<br>

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参考文献 (25)*注記

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