酸化チタン光触媒を用いたオフセット印刷用PS版

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タイトル別名
  • A New Offset Printing Plate Using TiO<sub>2</sub> Photocatalyst
  • サンカ チタン ヒカリ ショクバイ オ モチイタ オフセット インサツヨウ PSバン

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説明

現在,新聞や雑誌などの印刷に幅広く使用されているオフセット印刷は,PS版(Pre-Sensitized Plate)と呼ばれる印刷版を用いている.PS版は,陽極酸化アルミニウム基板の上に感光性樹脂(フォトレジスト)を塗布したもので,焼付露光と現像処理を経て印刷版とする.しかし,現状のPS版は,製版工程における現像(強アルカリ)廃液の発生や,一度印刷に使用したPS版は再利用できないためにアルミニウム廃材として大量に廃棄することなど,環境負荷や省資源の面で課題をもつ.<BR>我々のグループでは,酸化チタン光触媒のもつ超親水性と分解力に着目し,光触媒による新しいオフセット印刷版を開発した.この製版技術は,従来法に比べて「パターン作成時の現像処理が不要」,「現像処理に強アルカリ廃液の排出がない」,「再利用できる印刷版を提供する」というメリットが期待でき,環境にやさしい印刷システムを構築することができる.本研究では,酸化チタン光触媒を坦持したアルミニウム印刷版およびチタン印刷版を作製し,カラー印刷および白黒印刷に成功した.

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