白亜紀アトガー・ゴンドワナ堆積盆における扇状地堆積作用

  • Mishra B.
    Department of Geology, Government College
  • Pandya K. L.
    Department of Geology, Utkal University
  • 前島 渉
    Department of Geosciences, Faculty of Science, Osaka City University

書誌事項

タイトル別名
  • Alluvial fan sedimentation in the Cretaceous Athgarh Gondwana basin, Orissa, India
  • Alluvial fan sedimentation in the Creta

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抄録

アトガー累層 (下部白亜系) は上部ゴンドワナ累層群の代表的な地層の1つで, マハナディ地溝帯の東端部に分布する. アトガー堆積盆は, 半島インド東岸の他の上部ゴンドワナ堆積盆群とともに, インドのゴンドワナ超大陸からの漂移に関連して形成されたとみなされている. 堆積盆の北および西縁では, アトガー累層は複合扇状地を形成して堆積した. 古流向は一定してほぼ南東方向への砕屑物の供給・分散を示す. 扇状地の末端は盆央部の湖に面していた. 扇状地堆積物は堆積相の著しい側方変化を示す. すなわち, 下流方向へ向かって, 土石流堆積物を含む礫質の上部扇状地から, 側方移動の激しい砂礫質網状チャネルの発達した中部扇状地を経て, 安定度の高い砂質網状チャネル群からなる下部扇状地へと変化する. アトガー累層の扇状地は湿潤気候下で形成された. そのため, 水流作用の卓越する中部および下部扇状地が広い分布を示し, 土石流作用は基盤に近接して点在する上部扇状地にほぼ限られている.

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