舌痛症に対する星状神経節近赤外線照射の治療効果

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タイトル別名
  • Efficacy of Stellate Ganglion Radiation with Linear Polarized Light for Glossodynia

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説明

舌痛症に対し星状神経節近赤外線照射 (SGR) を施行し, 従来の直接照射法との比較検討を行った。対象はSGR施行例 (SGR群) が11例, 直接照射した例 (直接群) が12例であった。SGR群には星状神経節上の皮膚に Super Lizer™ を照射し, 直接群では舌の患部に直接照射した。治療効果の評価には治療前および4週間後の疼痛の程度 (VAS), 疼痛範囲の変化および生活支障度を用いた。また, サーモグラフィーにより舌表面の温度変化を測定した。SGR群ではVASの減少率は平均68.3%と直接群の50.0%に比べて高かったが, 疼痛範囲の変化および生活支障度に関しては差はみられなかった。舌表面の温度変化についてはSGR群で平均1.5℃の上昇を示したのに対し, 直接群では0.6℃の上昇と有意差を認めた (p<0.05)。SGRは舌痛症に対し有効な治療法と考えられ, その疼痛緩和効果には舌の温度上昇が関連していると推察された。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205222234752
  • NII論文ID
    130003673746
  • DOI
    10.6014/jjomm1995.5.17
  • ISSN
    18841473
    13417983
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
    • OpenAIRE
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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