当科における耳下腺腫瘍100症例の臨床的検討―MRIと核医学検査を中心にした術前診断フローチャート―

書誌事項

タイトル別名
  • A retrospective clinical study of 100 cases of parotid gland tumors-Preoperative diagnostic flow chart based on MRI and nuclear medicine inspection-
  • —Preoperative diagnostic flow chart based on MRI and nuclear medicine inspection—
  • ―MRIと核医学検査を中心にした術前診断フローチャート―

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説明

平成15年1月から平成19年12月までの5年間に当科で治療(原則手術)を施行した耳下腺腫瘍100例のうち,良性は82.0%,悪性は18.0%であった。良性では多形腺腫(54.9%),ワルチン腫瘍(30.5%)と,これらで良性の約85%を占めた。悪性の組織型は多彩であった。耳下腺腫瘍全体でみても,悪性を1グループとして加えるとこれら3グループで88%を占めた。さらに基底細胞腺腫を加えて96%とし,臨床所見などをふまえた上で画像診断を中心にして,術前(病理組織)診断フローチャートを作成した。画像診断ではMRI(造影)と核医学検査(特に99mTcO4)が有用であった。67Ga-citrateは有用とは言えなかった。手術適応に迷う症例や腫瘍摘出後の再建法選択などで準備を要するものについては,さらに超音波ガイド下のFNAや,どうしても必要な場合に限り,手術前2週間以内の針生検を加え診断をさらに絞っている。

収録刊行物

  • 頭頸部癌

    頭頸部癌 34 (1), 62-66, 2008

    日本頭頸部癌学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (25)*注記

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