垂直航空写真の輪郭線情報に基づく建物被害エリアの判別に関する基礎的研究

  • 安部 真理子
    徳島大学大学院 先端技術科学教育部 知的力学システム工学専攻
  • 成行 義文
    徳島大学大学院ソシオテクノサイエンス研究部 エコシステムデザイン部門
  • 源 貴志
    徳島大学大学院 工学研究科 建設工学専攻
  • 平尾 潔
    徳島大学 ソシオテクノサイエンス研究部 エコシステムデザイン部門

書誌事項

タイトル別名
  • A Basic Study on Detection of Debris of Damaged Area Based on Outline Information of Vertical Aerial Photographs
  • スイチョク コウクウ シャシン ノ リンカクセン ジョウホウ ニ モトズク タテモノ ヒガイ エリア ノ ハンベツ ニ カンスル キソテキ ケンキュウ

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説明

兵庫県南部地震発生 (1995年) の翌日に撮影された神戸市における被害地区の空中写真を用い, それらのエッジ情報から得られる輪郭線画像の特徴を利用して, 建物被害エリアを抽出する一手法を提案した. 輪郭線画像としては, 輪郭線抽出画像に加え, それらの画像に細線化あるいは太線化の処理を行った計3種類の画像を対象とし, また各画像の特性値として, 輪郭線ピクセル数・フラクタル次元・要素数に着目した. 画像分割メッシュの各特性値による順位付け結果と目視判読による瓦礫部メッシュの抽出結果との比較より, 太線化処理 (1回) された画像のフラクタル次元が瓦礫部判別指標として最も適していることが分かった. また, フラクタル次元の適切な閾値設定により, 瓦礫部占有率の比較的低いメッシュは抽出されにくいものの, 瓦礫エリアを判断するのに十分な精度で瓦礫部メッシュを抽出できることが明らかとなった.

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