当院における下咽頭癌の治療成績の検討

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タイトル別名
  • A clinical analysis of hypopharyngeal carcinoma: single-institution outcomes

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2001年から2009年の下咽頭癌195例を検討した。M1症例を除く5年全生存率は47.7%,5年疾患特異的生存率は56.8%であった。病期分類別の5年疾患特異的生存率はStage I/II/III/VIa/VIbで80.2%/86.9%/66.8%/45.5%/0.0%であった。T3/4症例では手術による喉頭温存は困難なことが多く,喉頭温存希望時の標準治療はCCRTとなる。当科では咽喉摘とCCRTの選択にICTによるchemoselectionをおこなっている。ICT奏効度と後治療の組み合わせ毎の5年疾患特異的生存率はICT奏効・CCRT群で68.7%,ICT奏効・咽喉摘群で65.6%,ICT非奏効・CCRT群で53.6%,ICT非奏効・咽喉摘群で32.9%であった。ICT奏効・CCRT群の予後は良好だが,ICT非奏効例では咽喉摘をおこなっても予後は不良であった。

収録刊行物

  • 頭頸部癌

    頭頸部癌 39 (4), 460-465, 2013

    日本頭頸部癌学会

被引用文献 (4)*注記

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