半側空間無視の病巣

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  • コウシュウカイ ハンソク クウカン ムシ ノ ビョウソウ

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説明

【要旨】半側空間無視の本質については大別して注意障害、運動企図障害、表象障害の三つの説があり・いずれも単独で全ての症例、症状を説明することができず恐らくそれらが併存していることが多いと考えられる。多くの文献で下頭頂小葉から側頭・頭頂・後頭葉境界部にかけての損傷で半側空間無視がおき易いとされるが、最近ではそれら皮質よりその下にある長連合線維損傷の重要性が指摘されている。また上側頭回、前頭葉背外側部、前帯状回の損傷によっても半側空間無視がおきる。脳梁損傷によっても特殊な半側空間無視が出現する。視床、被殻など皮質下構造損傷によっても半側空間無視がおきる。本講演では損傷部位ごとに特徴や理論的問題点を説明した。

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