生成文法の形成について
Abstract
【要旨】ノーム・チョムスキー(Noam Chomsky)は、生成文法は自然科学と同じ経験的な方法による言語研究(自然主義的アプローチ)であると考えている。本稿では、17世紀の科学革命における近代科学(力学)の形成過程と20世紀の認知革命における生成文法の形成過程とを比較することによって自然科学としての生成文法の特質を明らかにする試みの概要を示す。まず、最初に、ここでの議論に関わる範囲で、17世紀の科学革命における力学の形成過程の特質を説明する。次に、この観点から生成文法の初期理論からミニマリスト・プログラムまでの理論の発展過程の概念的な性質を分析する。
Journal
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- Japanese Journal of Cognitive Neuroscience
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Japanese Journal of Cognitive Neuroscience 10 (3-4), 228-234, 2008
Japanese Society of Cognitive Neuroscience
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205224379520
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- NII Article ID
- 130004387893
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- ISSN
- 1884510X
- 13444298
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed