多発性硬化症患者におけるインターフェロン大腿部筋肉内自己注射部位の皮下組織厚算定方法

書誌事項

タイトル別名
  • Assessment of Needle Length Required for the Rectus Femoris Site of the Own Intramuscular Injection for Interferon in Multiple Sclerosis
  • タハツセイ コウカショウ カンジャ ニ オケル インターフェロン ダイタイブ キンニク ナイ ジコ チュウシャ ブイ ノ ヒカ ソシキコウ サンテイ ホウホウ

この論文をさがす

抄録

多発性硬化症の再発予防薬としてインターフェロンの自己注射が行われる.<br/> 本研究は多発性硬化症患者を対象として,われわれの開発した大腿部筋肉内自己注射部位の皮下組織厚アセスメント式が有用であるかを明らかにすることを目的とする.<br/> 皮下組織厚は皮膚表面から筋膜までの厚さ,とした.多発性硬化症患者 18人 (全例女性) を対象とし,BMI値および上腕部背面のアディポメーター測定 (triceptsskinfolds : TSF) 値を使用したアセスメント式による皮下組織厚を算出し,超音波診断装置 (エコー) による皮下組織厚の測定を行い,式から算出した値と,エコーによる皮下組織厚の測定値の関連を相関係数により分析した.BMI値使用の算出値とエコーによる皮下組織厚は有意に相関 (P<0.01) し,TSF値使用の算出値とも有意に相関 (P<0.05) していた.BMI値から算出する方法が有用であると考えられ,極端に体格が大きい者でない場合は,TSF値による算出値も有用と考えられる.

収録刊行物

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ