書誌事項
- タイトル別名
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- アルツハイマービョウ ノ ニンチ キノウ ジッコウ キノウ ショウガイ オ メグッテ
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説明
Alzheimer病(AD)では早期から実行機能障害がみられることが最近注目されている。筆者らは代表的実行機能検査であるWisconsin Card Sorting Test(WCST)を用いて、ADとmild cognitiveimpairment(MCI)における実行機能障害の特徴を検討した。WCSTの成績は因子分析により保続、非保続エラー、セット維持障害、の3成分に集約された。MCIでは保続と非保続エラーの増加、ADでは保続の増加と非保続エラーの減少がみられ、両者のWCST障害は性質を異にしていた。さらに、WCSTの保続エラーを「stuck-in-set型」と「再帰型」に区別して脳血流との関係を検討すると、stuck-in-set型保続だけが前頭前野の機能低下と関連していた。これをふまえてWCST成績を再検討すると、ADではstuck-in-set型保続エラーの増加と非保続エラーの減少がみられ、これはADにおけるset-shifting障害を示すと思われる。MCIでは再帰型保続と非保続エラーが増加しており、これは前頭前野障害ではなく、海馬や下頭頂葉の機能障害に関連したworking memory容量低下に由来すると推察された。
収録刊行物
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- 認知神経科学
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認知神経科学 7 (3), 223-229, 2005
認知神経科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205225042048
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- NII論文ID
- 130004388048
- 50004075582
- 40007307031
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- NII書誌ID
- AA11408788
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- ISSN
- 1884510X
- 13444298
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- NDL書誌ID
- 7950733
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可