教員の捉えた学校組織の課題の同定 : 総合選択制高校における事例研究

書誌事項

タイトル別名
  • Identifying Issues of School Organization from Teachers' View Points in a Comprehensive Upper Secondary School
  • キョウイン ノ トラエタ ガッコウ ソシキ ノ カダイ ノ ドウテイ ソウゴウ センタクセイ コウコウ ニ オケル ジレイ ケンキュウ

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説明

総合選択制高校は,高校教育改革の先駆的存在であり,授業の選択制等の従来校とは異なるシステムを持つ.このような新しいタイプの高校において,教員から捉えた学校組織の課題を明らかにするため,学校でのフィールドワークと教員13名を対象としてインタビュー調査を実施した.分析には,TOC理論を援用し,問題同士の連関を検討した結果,教員が認識している学校組織の問題は,I教員自身のストレスと多忙,II協働の困難さ(個人主義的傾向),IIIトップダウン的経営という3つの群から形成されていた.そして,それらの問題群の状況を包括する形で,更にIV大学受験制度と学校方針のジレンマという問題を持つ構造であった.この結果より,本高校の学校教育を実現させるために採用されたシステムが,教員の仕事との間で齟齬をきたしていることが示唆された.

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参考文献 (18)*注記

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