電子会議室の発言内容分析による協調学習の評価方法の提案

  • 望月 俊男
    総合研究大学院大学文化科学研究科メディア社会文化専攻:日本学術振興会特別研究員
  • 藤谷 哲
    目白大学経営学部
  • 一色 裕里
    東京大学大学院学際情報学府
  • 中原 淳
    メディア教育開発センター
  • 山内 祐平
    東京大学大学院情報学環
  • 久松 慎一
    慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科
  • 加藤 浩
    総合研究大学院大学文化科学研究科メディア社会文化専攻:メディア教育開発センター

書誌事項

タイトル別名
  • An Assessment Method for Collaborative Learning Based on Statistical Discourse Analysis of Electronic Forums.
  • デンシ カイギシツ ノ ハツゲン ナイヨウ ブンセキ ニ ヨル キョウチョウ ガクシュウ ノ ヒョウカ ホウホウ ノ テイアン

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抄録

本研究では,CSCLにおける協調学習に参加している学習者の発言データをもとに,学習者自身や教師がその学習コミュニティのコミュニケーション活動を評価するための方法を提案した.その方法とは,電子掲示板の議論内容と個々の学習者との関係を,コレスポンデンス分析を用いて可視化することである.この方法を用いて,実際に異文化間CSCL実践の一部のデータを分析し,可視化した議論データについて,日本人学習者・外国人学習者の約半数,および日本人教師1名にインタビューを行い,評価情報としての妥当性と適用可能性を検討した.その結果,可視化されたマップによって,コミュニティの話題の分担や,学習者一人一人の知識共同体への関わりの状態が示され,自分や他者の興味関心に対する内省や気づきを促進し,学習者間の議論を活性化する可能性が示された.また,教師にとっては教育プログラム期間中の討論の評価やモデレーションに有効である可能性が示された.

収録刊行物

被引用文献 (12)*注記

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参考文献 (26)*注記

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