Guidelines for the Assessment of Neurological State in Spine and Spinal Cord Disorders
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- Kim Kyongsong
- 日本医科大学千葉北総病院脳神経センター
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- Sasaki Manabu
- 医誠会病院脳神経外科・脊椎脊髄センター
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- Kawamoto Toshiki
- 東京逓信病院脳神経外科
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- Koyanagi Izumi
- 学術委員会委員長, 北海道脳神経外科記念病院
Bibliographic Information
- Other Title
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- 脊椎脊髄疾患の神経症状の評価方法に関する指針
- —臨床研究に用いられるスコアリングシステム—
- —Scoring System for Clinical Studies—
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Abstract
ここに示す脊椎脊髄疾患の神経症状の評価方法は, 症状のスコア化であり, 臨床研究に使用されるものである. 種々の疾患を対象として多くの評価方法が使用されている. 実際の臨床の場での個々の患者の評価は, 厳密な神経学的診察と臨床所見によって行われるべきである. しかし, 治療成績の分析・評価を行う臨床研究としては, 複数の症例の症状をスコア化する必要がある. 本指針では, 脊椎脊髄疾患の各種評価方法 (スコアリング法) について, 現在どの疾患にどのような評価方法が行われているかを文献のレビューから提示した. 文献のエビデンスレベルの評価や, 推奨レベルの決定は行っていない. 本指針の目的は, 脊椎脊髄疾患の臨床研究の計画と評価方法の決定に役立てることである. <br> 本指針では, これまでの文献で多く採用されてきた各種評価方法を解説し, 臨床研究間の比較に有用な共通言語として紹介した. しかし, そのことは, 新たな評価方法の導入・開発の妨げになってはならないものである. 評価方法 (スコア化) は, 患者が示す症状の一部を, 臨床研究において統計学的解析を可能とする変数の1つに置き換えることであり, すべての症状・臨床経過をスコア化することは不可能である. 研究目的に応じたスコア化が必要といえる. 本指針は, 臨床研究の方法を示すガイドラインではない. 今後の脊椎脊髄疾患の臨床研究計画や, より有用な評価方法の構築の参考にするために, 現時点での知見を示したものである.
Journal
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- Spinal Surgery
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Spinal Surgery 30 (1), 41-52, 2016
The Japanese Society of Spinal Surgery
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Details
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- CRID
- 1390001205228450560
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- NII Article ID
- 130005163537
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- ISSN
- 18809359
- 09146024
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed