教育開発プロジェクトにおける葛藤と介入 : パレスチナ難民の学校における授業研究の活動システム分析より

書誌事項

タイトル別名
  • The Conflict and Intervention inEducational Development Project : Lesson Study Analysis Using Activity System in Palestine Refugee Schools
  • キョウイク カイハツ プロジェクト ニ オケル カットウ ト カイニュウ : パレスチナ ナンミン ノ ガッコウ ニ オケル ジュギョウ ケンキュウ ノ カツドウ システム ブンセキ ヨリ

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抄録

本研究では,教育開発プロジェクトにおける授業研究を活動システムという枠組みからとらえ,授業研究を行う教員が持つ葛藤とその解消のための介入を示し,教育開発プロジェクトとして授業研究を実施する際の支援方法を検討することを目的とする.事例としてシリアのパレスチナ難民の学校における授業研究を取り上げる.授業研究に参加した教員のインタビューおよび参与観察を分析した結果,「主体-ルール」に「指導主事と教員の権力関係による葛藤」,「主体-分業」に「他律的から自律的な問題解決方法への葛藤」が生じることがわかった.前者の葛藤に対して(A)授業研究における参加者のロールモデルの提示,後者に対して(B)授業研究で中心的な役割を担う教員の養成という介入を行い,葛藤を解消して授業研究を進めることができた.以上より,「主体-ルール」と「主体-分業」に生まれる葛藤に対して介入が必要になることが示唆された.

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