利用者負担に関する在宅長期療養者の経験

書誌事項

タイトル別名
  • Does introduction of co-insurance change doctor-patient relationship
  • 利用者負担に関する在宅長期療養者の経験--定率負担導入後の状況に関する質的研究
  • リヨウシャ フタン ニ カンスル ザイタク チョウキ リョウヨウシャ ノ ケイケン テイリツ フタン ドウニュウ ゴ ノ ジョウキョウ ニ カンスル シツテキ ケンキュウ
  • 定率負担導入後の状況に関する質的研究
  • A qualitative study of the homebound frail elderly

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抄録

本稿は、2002年の利用者負担の定率負担導入後の状況に関する質的研究の結果から、患者・家族が医師行動をどのように解釈しているかについて記述し、利用者負担の中で生じる医師・医療機関-患者関係および医療制度の問題と課題を検討する。2003年に在宅長期療養者10家族を対象に非構造的インタビューを実施した結果、定率負担導入後、本人・家族は費用負担の内容と費用対効果への関心をより高めていた。また、高まった関心に応えるだけの説明が十分なされない場合、医療関係者への不満や信頼の損失が生じていた。費用に関しても医療関係者のコミュニケーションの向上が求められる。また財政インセンティブの強化や営利主義の増大は医師・医療機関と患者の関係を悪化させる可能性があり、医療制度全体での信頼の醸成が重要である。

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参考文献 (34)*注記

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