壮齢スギ人工林における陽樹冠直径を基準とした間伐選木方法の検討<i></i>

DOI 日本農学文献記事索引 Web Site Web Site 被引用文献1件 参考文献4件 オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • Sunny Crown Diameter as a Tree Selection Indicator for Thinning at a Mature Sugi Artificial Forest
  • 壮齢スギ人工林における陽樹冠直径を基準とした間伐選木方法の検討 : 島根大学三瓶演習林での検討
  • ソウレイ スギ ジンコウリン ニ オケル ヨウジュカン チョッケイ オ キジュン ト シタ カンバツセン モク ホウホウ ノ ケントウ : シマネ ダイガク サンビン エンシュウリン デ ノ ケントウ
  • ―島根大学三瓶演習林での検討―
  • An Analysis of Sanbe Educational and Research Forest, Shimane University

この論文をさがす

説明

全国各地で 50 年生を超える壮齢スギ人工林が増加し，伐期が延長されてきている。しかし，壮齢スギ人工林において有用な，間伐選木の指針については明確ではない。そこで本研究では，島根大学三瓶演習林での調査結果をもとに，長伐期による高品質大径材生産で有名な吉野林業地で得られた陽樹冠管理についての知見が，他地域の壮齢人工林においても応用可能かということと，陽樹冠直径は壮齢過密人工林でも胸高直径成長量の有効な指標となり得るかについて検討した。その結果，間伐履歴などによって胸高直径や陽樹冠直径には個体差があったが，三瓶でも陽樹冠直径と胸高直径成長量との間には正の相関があり，陽樹冠直径の推定範囲によって，年輪幅が 2 mm になるか否かを 79% の精度で判別できた。したがって，陽樹冠管理の知見は三瓶の壮齢スギ人工林でも応用可能であり，陽樹冠直径は，壮齢過密人工林でも胸高直径成長量の有効な指標となる可能性があるといえる。

収録刊行物

  • 日本森林学会誌

    日本森林学会誌 97 (4), 186-190, 2015

    一般社団法人 日本森林学会

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (4)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ