紫外線励起光照射後の遅延蛍光計測によるダイズ種子における老化の評価

  • 壇 和弘
    独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究センター
  • 大和 陽一
    独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究センター
  • 今田 成雄
    独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所
  • 杉江 正美
    浜松ホトニクス株式会社

書誌事項

タイトル別名
  • Estimation of Aging of Soybean Seeds by Measurement of Delayed Fluorescence after Irradiating with UV-excited Light
  • シガイセン レイキコウ ショウシャ ゴ ノ チエン ケイコウ ケイソク ニ ヨル ダイズ シュシ ニ オケル ロウカ ノ ヒョウカ

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説明

ダイズ‘フクユタカ’種子に紫外線励起光を照射し,その後の遅延蛍光強度を,微弱発光計数装置を用いて計測した.1年間,無包装・室内保存した種子では,密封・冷蔵保存した種子に比べ,発芽率および出芽率は低下し,遅延蛍光の強度は高かった.気温30 ℃,相対湿度95 %以上で種子を保存する老化促進処理を行うと,処理期間が長くなるに従い,発芽率は低下し,遅延蛍光強度は高くなった.密封・冷蔵および無包装・室内保存した種子,ならびに老化促進処理を行った種子の発芽率と励起光照射1秒後の遅延蛍光強度との間には有意な負の相関関係が認められ,発芽率の低下に伴って遅延蛍光強度は上昇した.以上の結果から,紫外線励起光を照射した後の遅延蛍光を計測することで,ダイズ種子の老化程度を評価できると考えられた.

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