日本の若年妊婦のストレスフルライフイベントにおける対人関係による認知的評価の変化

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  • The transition of cognitive appraisals through the interpersonal relationships in stressful life events among Japanese adolescent pregnant women
  • The transition of cognitive appraisals through the interpersonal relationship in stressful life events among Japanese adolescent pregnant women

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抄録

目的:日本の若年妊婦のストレスライフイベントにおける対人関係による認知的評価の変化を明らかにすることとした。方法:産後1〜4ヶ月の時点で,日本の17〜18歳の若年初産婦10名に出産迄の辛かったストレスライフイベントをライフラインで描写してもらった。その後に,ストレスフルライフイベントの際の対人関係を半構成的面接で聞き取り,データを質的帰納的に分析した。結果:殆どの若年妊婦は,妊娠徴候に【パートナーとの関係性維持を最優先にして予期せぬ妊娠に戸惑う】認知的評価から,医師の妊娠確定診断後に【出産の合意に向けて実母を頼りに周囲とゆらぐ】を経て,パートナーや義父母との同居後に【新たな家族形成に向けて試行錯誤しながら適応】へと,認知的評価を好転させていた。結論:医療者は,若年妊婦のストレスフルイベントにおける対人関係による認知的評価を適時に査定し,心情を推し量るメッセージの発信とキーパーソンへの支援が必要である。

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