作業療法部門のリスクマネジメントの構成要素

  • 會田 玉美
    目白大学保健医療学部作業療法学科:都立保健科学大学保健科学研究科
  • 山田 孝
    首都大学東京健康福祉学部作業療法学科:首都大学東京大学院人間健康科学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Constructive factors of risk management in Occupational Therapy departments
  • サギョウ リョウホウ ブモン ノ リスク マネジメント ノ コウセイ ヨウソ

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抄録

作業療法(以下OT)部門のリスクマネジメント(以下RM)の構成要素を明らかにした。筆者らは先行研究においてDelph法に準拠し,OT部門の管理者45名のコンセンサスを基にOT部門のRM32項目を作成した。本研究ではこれを用いたリッカート式の自記式質問紙によるOT部門でのRMの実施状況に関する調査を19施設118名の作業療法士(以下OTR)を対象に実施し,因子分析を行った。その結果,4因子が抽出され,これらをOT部門のRMの構成要素と考えた。4つの構成要素は,緊急時の対応手順や感染症などの対応,情報交換のシステムの明確化を表わす『マニュアルとシステムの作成』,患者の情報を把握するための積極的な情報共有を示す『情報の確認と共有』,患者一人ひとりの状態にあわせたリスク管理である『バイタルサインの把握』,通路の広さ,室内の整理整頓,人の動線などの環境整備を示す『OT室内の環境整備』であった。

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参考文献 (24)*注記

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