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- 黒田 昌裕
- 慶應義塾大学教授
書誌事項
- タイトル別名
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- Total Factor Productivity : Theory and Measurement (III)
- ―産業連関分析の枠組みからの接近―
- ―Approach from Input-Output Analysis―
説明
2回にわたって,産業の生産効率を測定するための分析ツールとしての全要素生産性の概念とその測定方法について述べてきた。ある特定産業の生産効率の変化は,中間投入取引関係や要素市場での相互依存を通じて,横断面的に他の産業の生産効率に影響を与える。そこで今回は,測定尺度としての全要素生産性の概念を用いて,ある部門における生産性の変化が体系内の相互依存のメカニズムを通じて,経済構造全体に与える影響をどのように捉えるかについて,産業連関分析の観点から考えてみたいとおもう。産業連関表の時系列利用に際してしばしば実質化という操作をおこなう。そこでのダブルデフレーションとシングルデフレーションによる実質付加価値測定の差異と全要素生産性の測定との関係を考えることによって,産業連関分析から全要素生産性測定の近似値をえることを工夫してみたい。
収録刊行物
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- Input-Output Analysis
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Input-Output Analysis 4 (1), 74-80, 1993
環太平洋産業連関分析学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205232910720
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- NII論文ID
- 130005095487
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- ISSN
- 21873208
- 13419803
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可