Effects of Hachimijiogan (Ba-Wei-Di-Huang-Wan) on renal aldose reductase activity in streptozotocin-induced diabetic rats

  • HIROTANI Yoshihiko
    Laboratory of Clinical Pharmaceutics, Faculty of Pharmacy, Osaka Ohtani University Department of Pharmacy, Osaka University Hospital
  • IKEDA Takuya
    Department of Pharmacy, Osaka University Hospital
  • YAMAMOTO Kaoru
    Department of Pharmacy, Osaka University Hospital
  • KUROKAWA Nobuo
    Department of Pharmacy, Osaka University Hospital

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抄録

八味地黄丸がポリオール代謝経路に及ぼす影響について検討した。 この代謝経路の生成物で全身のソルビトールを反映すると言われている赤血球ソルビトール含量を測定した結果, ストレプトゾトシン誘発性糖尿病ラットにおいて有意に増加したが八味地黄丸投与の影響は見られなかった。 次に, 腎でのポリオール代謝経路律速酵素であるアルドース還元酵素活性は, 同モデルラット腎での上昇を八味地黄丸は有意に抑制し, ソルビトール蓄積を低下させ糖尿病性腎症の自覚症状を軽減する可能性を示した。 さらに, 細小血管障害の発症に関与している血液凝固の発症・進展に八味地黄丸が影響しているか検討した結果, 本モデルにおける凝固系亢進が見られたが, 本研究での投与量範囲では八味地黄丸の影響は見られなかった。

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参考文献 (18)*注記

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