青年期以降の健常者における身体満足度の年代間差と性差

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  • Age and Gender Differences of Body Cathexis Scores in Healthy Adulthoods from the Adolescent to the Aged

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抄録

本研究の目的は青年期以降の健常者における身体満足度の年代間差と性差について明らかにすることである.青年期から高齢者までの対象者の背景をある程度均質化するために,教育系大学生366名,現職教諭297名,教諭退職者255名を対象にした.これらの対象者に身体満足度尺度を用いて質問紙調査を実施した.主な結果は以下の3点である.(1)身体満足度は加齢とともに肯定的な高得点化の有意な傾向を示し,老化による身体の形態的・機能的変化が必ずしも身体満足度に直接に否定的な影響を与えることはないことが示唆された.(1)身体満足度は各年代を通じて男性のほうが肯定的であるという顕著な性差が認められた.(3)身体満足度の因子構造は,女性では,どの年代でも一貫して〈体型〉因子が第1因子として抽出されるのに対して,男性では,加齢に伴って〈容貌〉などの外見から〈健康活力〉などの健康や活力を重視する方向に推移するという年代間差と性差が認められた.

収録刊行物

  • 老年看護学

    老年看護学 10 (1), 134-141, 2005

    一般社団法人 日本老年看護学会

参考文献 (20)*注記

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