Study on Harmful Rumors about Agricultural and Marine Products after Great East Japan Earthquake
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- Furuya Atsumi
- 北海道大学大学院水産科学研究院
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- Yokoyama Shingo
- 株式会社オイコノミクス計量計画事務所代表取締役
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- Nakaizumi Masamitsu
- 農林水産省大臣官房国際部国際交渉官
Bibliographic Information
- Other Title
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- <b>東日本大震災による農林水産物の風評被害に関する研究 </b>
- 東日本大震災による農林水産物の風評被害に関する研究
- ヒガシニホン ダイシンサイ ニ ヨル ノウリン スイサンブツ ノ フウヒョウ ヒガイ ニ カンスル ケンキュウ
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Description
古屋ら(2008)は,北海道厚岸町において発生したカキマヒ性貝毒事件(2005年4月),全国的な広がりを見せたノロウイルスによる感染性胃腸炎の流行(2006 年 12 月)による,危害や風評による被害・損失額を算定し,産業連関表の活用により,被害額の地域内外への波及影響の程度を明らかにした.この研究で,産地や消費地への影響を最小化するには,厳格な品質衛生管理,正しい知識や情報の提供,危害発生時のリスク管理が重要であると述べた.本論文では東日本大震災による農林水産物の風評被害による経済的影響について分析を試みたが,カキの分析時と異なるのは,その原因が放射能という特殊なものであることと,農林水産物だけでなく様々な輸出品に対し,外国から風評被害を受けたことである.外国からの風評被害は,シンガポールの日本食レストランの経営等にも深刻な影響をもたらすなど,波及影響は計り知れない規模であり,厳格な品質衛生管理や正しい知識や情報の提供だけでは防ぐことの出来ない被害であった.本研究は,風評被害の要因となっている原発事故が未だ収束しない状況において,統計データなど公表資料が不十分であり,また,地域,品目や期間等が限られた範囲のデータを用いた分析となったが,今後,公表される統計データが充実すれば詳細な分析が可能になることから,引き続き想定される農林水産物の風評被害の経済評価の基礎研究としたい.
Journal
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- Input-Output Analysis
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Input-Output Analysis 19 (3), 5-17, 2011
Pan Pacific Association of Input-Output Studies
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205234008448
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- NII Article ID
- 130005097337
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- NII Book ID
- AN1058314X
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- ISSN
- 21873208
- 13419803
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- NDL BIB ID
- 023617947
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- NDL Search
- Crossref
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed