アミノインデックス<sub>®</sub>がんリスクスクリーニング(AICS)と各種腫瘍マーカーとの比較検討

書誌事項

タイトル別名
  • Clinical Utility of AminoIndex<sup>TM</sup> Cancer Screening (AICS) for Early Detection of Various Cancers in Comparison with Detection Using Tumor Markers
  • アミノインデックスがんリスクスクリーニング(AICS)と各種腫瘍マーカーとの比較検討
  • アミノインデックス ガン リスクスクリーニング(AICS)ト カクシュ シュヨウ マーカー ト ノ ヒカク ケントウ

この論文をさがす

説明

目的:がん患者と健常者の血漿中アミノ酸濃度(PFAA)のバランスの違いを「アミノインデックス技術」を用いて統計解析し,がん罹患の確率を評価する新規がん検診法として,アミノインデックス®がんリスクスクリーニング(AICS)が開発され,複数のがん種に対するスクリーニング検査として実用化されている.本報では,各種がんに対する,AICSと従来の腫瘍マーカーの感度の比較データおよび併用効果について報告する.<br>方法:複数施設において,胃がん患者177例,肺がん患者311例,大腸がん患者257例,乳がん患者160例を対象として採血し,LC-MSにより測定した血漿中アミノ酸濃度に基づき,各がん種に対するAICS値を算出し,AICSと各種腫瘍マーカーの感度比較を行った.<br>結果:AICS(胃),AICS(肺),AICS(大腸),AICS(乳腺)のStageⅠまでの各種早期がんに対する感度は,40%,38%,32%,24%であり,いずれのがん種においても,AICSは従来の腫瘍マーカーと比較して有意に高い感度を示した.またAICSと各種腫瘍マーカーとの組合せによる感度の上昇がみられた.<br>結論:AICSは,血液検査による簡便で新しい早期がんのスクリーニング法として有用であることが示唆された.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ